■アジア大会レポート4
日本女子チームの感想
前回に続く団体は銅メダルと面目を保ったが、中国との決勝
を期待していただけに物足りない結果に終わりはっきりいって
がっかりという感想である。
前回の世界選手権大会では銅メダルを獲得していただけに、
それ以上の前進を密かに期待していたの だが、準決勝の
シンガポール戦は全く歯が立たず福原0-3、福岡0-3、平野1-3
という惨敗である。
本当に見ていて試合にならないのである。それほどの大差、
圧倒的な差がついた試合内容で、手も足も出ないという印象
である。
わずかに救いは平野が1セットをとって善戦したことと、戦う
姿勢やなんとか勝とうという気迫あふれる試合態度は、今後
につながる希望を抱かせ好感を持てるものだった。
結果的には準々決勝で北朝鮮に勝ち3位入賞はしたが、組み
合わせにも恵まれた感があり、今の力では中国香港や韓国
にも歩がないように感じられた。
世界3位という実績や世界ランクの10位台や20位台の選手が
4名もいることでチーム力も高いとみていたので余計に落胆の
気持ちが強かったのである。
各国の実力が相当にアップしたのか、日本チームの力が落ち
てきているのか。それとも、情報分析力や戦術研究がかなり
進んで日本対策が十分なされてきた結果なのか。
福岡選手のサーブが以前のように効果がなく、まったく苦に
しないで返球されているところをみれば日本選手の研究は
相当されているなということを実感する。
いずれ、日本女子選手の力は相対的に落ちており、差が縮
まるどころかまた大きく離されたなという印象である。
余程の対策、準備をしてこの態勢を立て直ししていかなけれ
ば、現状では北京でのメダルはかなりハードルが高いように
思われた。
個人戦の印象(シングルス)
「金沢選手」
2回戦で黄(台北)選手に3-4で初戦敗退。
相手の実力からして負ける相手とは思えないが卓球がチグハ
グ。勝つときと負けるときのゲームの内容が両極端。最後ま
で自分のペースをつかめず、力を出せぬままに終わってしま
った感が強い。元気がなく団体戦のときとは別人のようだった。
精神的な面が課題と映った。
「越崎選手」
2回戦は李(台北)選手に4-0で順当勝ち。3回戦は格上リ・ジ
ャウエイ(シンガポール)に1-4で敗退。
どの程度、カット+攻撃のスタイルが通用するか興味だった
が、1セットを取る善戦はしたが力負けの印象である。
今回初めての、国際大会代表としての出場ではあったが、
団体戦でもネパール戦で起用され1勝をあげるなど良い経験
となったことと思う。
今回、一線級とはまだまだ力の差があることを肌で感じたこ
とと思うし、今後の課題もはっきり掴んだのでこれからの成長
を期待したい。
タイプとしても、日本チームにはどうしても欠かせない選手だ
と思うのでぜひレギュラーメンバーになって活躍してくれること
を期待したい選手である。
試合態度や、礼儀マナーも好感が持てる選手である。
「平野選手」
3回戦まではランク下の選手に危なげなく勝つ。
4回戦は元チャンピオンの王楠(中国)との対戦で、どこまで喰
らいつくか期待したがやはり実力差は相当離れている印象で
0-4のストレート負けであった。
「福岡選手」
平野選手と同様に3回戦までは順当に勝利。
4回戦は前チャンピオンの張怡寧(中国)との対戦で2-4と善戦、
一時はひょっとしたらという内容であった。
要因は、張選手が福岡選手のサーブに最後まで手こずりレ
シーブミスや返球が甘くなったところを攻撃し得点するなど
福岡選手の得意とする展開となったことである。
それにしても、張選手がいやがる素振りをみせて戦う姿は、今
までの淡々とした余裕ある試合ぶりしか見たことがなかったの
で、かなりのプレッシャーがかかった試合だったのだろう。
今回唯一、中国選手を苦しめた内容のある試合であった。
「福原選手」
2,3回戦ともランク下の選手に手こずるなど、なにか世界ラ
ンク12位とは思えない戦いぶりで少し自信のようなものが薄
れているような精神的な弱さを感じた。
最も期待されている選手でもあり、勝つべきところはきちん
と勝たないと上位との戦いの前に体力の消耗や精神的な
疲労などしているようではベストパフォーマンスも発揮できな
いように思う。
とにかく、試合ぶりがいつもの歯切れの良いピッチ打法が
見られず、精神面での不安定さが感じられとても心配にな
った。
4回戦は郭炎(中国)との対戦だったが、やはり調子は変わら
ず0-4の一方的な試合となり、愛ちゃんの良さが発揮できず
に終わってしまった。
女子は3選手がすべて中国選手に敗戦を喫したが、内容を
見る限り福岡選手を除いては一枚も二枚も差がついてしま
ったように感じられた。
今後余程の建て直し、対策を考えていかないと、北京での
メダルは相当に厳しいという印象を感じた大会であった。
また、今回期待していた石川選手が選考からもれ代表には
ならなかったが、将来確実に日本を背負う選手なだけに、
強化本部推薦のような形での枠も一考すべきと個人的には
強く感じた。
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